観音正寺~西国三十三所第三十二番札所~


奈良から京都を抜け滋賀県大津市へと入ると渋滞もありながら車で走ること約2時間半、


近江八幡市にある『観音正寺』(かんのんしょうじ)は西国三十三所第三十二番札所です[ぴかぴか(新しい)]


1.JPG


そうは問屋がおろしポン酢(ー_ー)!!


途中のゲートで通行料600円を払って来たのですが境内のすぐ近くまで行けると思いきや、


駐車場からはなんと約450段の石段を登らなけばいけないという過酷な試練。


さしずめラスボス前の中ボス登場といった感じで気合を入れて攻略へと向かいます[るんるん]

2.JPG


めちゃめちゃしんどいやん(;'∀')ハアハア


ご覧いただけるような石段が延々と続き坂道だったらもう少しマシかもしれませんが、


自分の歩幅では歩けない石段は太ももを上げなければならず疲労困憊[あせあせ(飛び散る汗)]


同年代らしき参拝者が後ろからやって来くるとどうぞどうぞと先を譲ります。


3.JPG


まさに今がコレ(≧◇≦)


ところどころに背中を後押しするような”立て札”が道中に設置されており、


苦しさを乗り越えなければ楽しいことは待っていないはまさに今の状況!


これでもまだ途中まで車なので昔の人はさらに苦しい参拝だったことでしょう。


4.JPG


石段のすき間にはキノコも生えてますがこれはきっと食べたらヤバいやつ・・・


もしかするとマリオのようにパワーアップするかもしれませんが止めておきます[あせあせ(飛び散る汗)]


5.JPG


やっと着いた(;'∀')ハアハア


駐車場から石段を登り始めて約15分(他の人はもう少し早い)ほどようやく境内が見え、


大汗をかいて息も上がり足もプルプルですが修行をしたような圧倒的達成感[ぴかぴか(新しい)]


だが鹿し、


写真右手から涼しい顔でやって来る参拝者が居たのでちょっと話を聞いてみると、


こちら側からも車で途中まで上がることができそして比較的ラクな参拝道とのこと・・・


でも苦しんだほうが大きな喜びを得られるということで良しとしましょう(笑)


6.JPG


出た!金剛ダブルス(≧◇≦)


こちら『観音正寺』に山門はありませんので”仁王像”がすぐ飛び出せる体制で護衛しており、


この金剛(混合)ダブルスを打ち破るのは五輪オリンピック選手でも至難の業[るんるん]


標高約400mの繖山(きぬがさやま)でまさに門固めと呼ぶに相応しい出で立ちです。


7.JPG


大仏さま(ー_ー)!!


本堂へ向かっていると小さくても大仏が優しいお顔で参拝者の心を和ませてくれます。


1983年に再建とそれほど古くない釈迦如来坐像も何事があれば立ち上がるかも?


8.JPG


いたってシンプルな手水を受けると境内自体はそれほど広くないので本堂はすぐ目の前。


平成5年(1993年)に”本堂”は大火により焼失し平成16年(2004年)の再建ですが、


聖徳太子が1400年前に千手観音を彫み寺を開いたのが縁起でございます[ぴかぴか(新しい)]


9.JPG


無病息災( ˘ω˘ )ナムー


まだ石段を登ってきた汗は引きませんが本堂は風が抜け下界よりはちょっと涼しく、


お線香の煙が鼻孔を襲い静かにお祈りすると苦労した甲斐ある清々しい気持ちに[るんるん]


先ほど申し上げた大火で本堂だけでなく以前の御本尊も焼失してしまい、


現在はインドの白壇で彫られた巨大な観音像が御本尊として鎮座されております↴


10.png



デ、デカい(@_@)


写真では伝わらないかもしれませんが”千手千眼観音菩薩坐像”は圧倒的スケール感で、


例えるなら失礼かもしれませんが軽トラ真正面のような幅のある大きさ[ぴかぴか(新しい)]


いや、体から伸びる何本もの手は包み込まれるようなそれ以上の迫力なのであります。

※座高約3.5m


11.JPG


本堂内で“御朱印”をいただき静かに退堂しますが人魚伝説にも触れておかなければならず、


近江国を遍歴していた聖徳太子は琵琶湖から浮かび出てきた人魚と出会い、


「私は前世漁師であり殺生を業としていたため人魚の姿になりました。


 繖山にお寺を建てどうか私を成仏させてください」


と懇願した日本唯一の人魚伝説が『観音正寺』には残り脈々と受け継がれています[るんるん]


焼失前はその人魚のミイラも納められていたそうで見てみたかった・・・


12.JPG


良縁は男女だけでなく良き縁は善き人生が歩めるというもの!


少なくともyamatonosukeはブログを通じて良き縁で結ばれています。


14.JPG


いい眺め(´▽`)


最後に境内からはご覧のような水田が美しい”安土町”のパノラマを望むことができ、


右奥には近江富士からの真ん中には見えずらいですが東海道新幹線が疾走[ぴかぴか(新しい)]


眼下に広がる安土の絶景はまさに天空の寺院と言われる意味を実感することができます。


気持ちの良い風を受け西国三十三所も残すはあと1つと、


また同じ石段を今度は途中で休むことなく軽快に下山して行ったのでありました~


15.JPG


『観音正寺』からはしっかり見れなかったので”安土城”があった山がこちらとなりまして、


歩いていたおじいちゃんに尋ねると中央やや右に今は石垣だけが残ってるとのこと。


織田信長の金色の城といわれていたのでさぞかしピカピカと輝いていたでしょうね[るんるん]


歩いて城跡まで上がられるそうですが体力残ってないので車で琵琶湖へと向かいます~

※近江編はあと3回続く



<観音正寺>

ホームページ⇒http://kannonshoji.or.jp/










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感想(34件)





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この記事へのコメント

  • ぼんさん

    境内から眺められ「安土町」日本の原風景の様ですね(^_^)
    2022年07月23日 05:31
  • kuwachan

    駐車場からの約450段の石段はかなりキツそうです。
    もう修行と思って上るしかないですね。
    確かにキツイ方が達成感があるかもしれないです^^
    2022年07月23日 07:05
  • marimo

    安土城・・・石垣が残っているだけなんですね。
    昔のお城って、戦で焼き落されたりして
    現存しているだけでも貴重って事ですね。
    2022年07月23日 08:28
  • 英ちゃん

    約450段の石段も登り難そうな感じだね(^_^;)修行だ?
    山門がなくて仁王像だけって珍しいかもね(;'∀')
    大仏もあるんだね。
    2022年07月23日 12:03
  • Boss365

    こんにちは。
    観音正寺、約450段の石段あり、良い修行になりそうですが・・・
    石段も不揃いなので、転倒・転落ありそうで危険ですね。
    「立て札」いい事が書かれます。また、休憩する良いタイミングと推測です。
    比較的ラクな参拝道あったみたいですが、筋力強化出来て良かったと思いす。
    観音正寺の御本尊は焼失みたいですが・・・
    インドの白壇で彫られた巨大な観音像、大変個性的ですね。
    また「人魚伝説」あるお寺とメモりました。
    ところで、境内からの眺め、心地良い素晴らしい風景です。
    安土城があった山、適度な高さあり「金色の城」を観たかったです。
    出来れば、復元して欲しいです!?(=^・ェ・^=)
    2022年07月23日 12:10
  • sana

    「金剛ダブルス」!強そうですね~^^
    2022年07月23日 14:16
  • ちぃ

    約450段は無駄ではないっ!
    熱い気持ちが仏に届いたことでしょう^^
    その励ましの文言の立て札と後からきた同年代らしき参拝者(笑)
    に道を譲るyamatonosukeさんを想像して
    「人生楽ありゃ苦もあるさ〜♪」と歌ってしまいました(≧∇≦) 
    足がプルプル子鹿さん状態だったみたいですが
    約450段を登り切った勢いで突入したら
    金剛ダブルスに勝てたかもしれませんよ?(≧艸≦)
    インドの白壇で彫られた巨大な観音像の記憶は鮮明です!
    堂内いっぱいに広がるように満ちてすごい迫力でしたよねー。
    新しいからか木肌がなんとなく生々しくて
    手の一つがみょーんと伸びてくるように錯覚しましたわw
    人魚伝説の一場面は「聖徳太子絵伝」に描かれている時があります。
    法隆寺所属のにも描かれていたかも(未確認w)?
    キッチュな人魚が可愛いです(笑)
    安土城、現存していたら絶対行ってたのになー。残念。
    あと3回のシリーズ、楽しみにしています!
    2022年07月23日 15:37
  • tai-yama

    異性との縁はあきらめたこの頃(笑)。
    人魚は刺身にするとうまいのかな・・・・
    2022年07月23日 19:13
  • 溺愛猫的女人

    安土城があった山!!! 安土城が現存していたら間違いなく重要文化財に、そして世界遺産にもなりえたのに焼失してしまったことが残念でなりません。
    2022年07月23日 21:12
  • 藤並 香衣

    450段を上って・・・それは霊気もいただけると思うので
    車で楽に登ったよりもご利益がたくさん頂けそうです
    白檀の観音像、なんとも美しいお姿でありがたい
    それにしても焼失とはもったいないなぁ
    文化財の火災は本当に残念です
    安土城の城跡、『夏草や 兵どもが夢の跡』の句が浮かびます
    (芭蕉は源義経の居館跡地で読んだ句だってわかってるけど)
    2022年07月23日 23:02
  • mau

    以前、同僚に騙されて202段の石段を登ったことを思い出しました。登り切って横を見たらデッカい駐車場が…
    2022年07月23日 23:33
  • あおたけ

    西国第三十二番札所の観音正寺、
    趣ある石段に落ち着いた境内の風情を感じますが、
    夏場の今はたしかに上るのがキツそう(;'∀')
    道中に立てられた札のお言葉が身に沁みますね。
    もしも大きなキノコを食べたら・・・
    マリオのようにパワーアップできたかも!?
    (いや、その前に毒で倒れるか・・・笑)。
    大火で本堂も御本尊も焼失してしまったとのことですが、
    今こうやって立派に再建されているのを見ると、
    あらためて先ほどの立て札のお言葉に重みを覚えます。
    そしてお参り後に境内から眺めた安土町の景色が壮観☆
    しかも東海道新幹線が眼下に見えるのがいいなぁ!
    運がよければドクターイエローも見えますね(^^)
    2022年07月24日 09:20
  • ぼんぼちぼちぼち

    キノコらしいキノコでやすね!
    でも、仰るとおり、やはり食べたらヤバそうでやすね。
    キノコほど判断に難しいものはありやせんものね。
    2022年07月24日 18:07
  • raomelon

    見るからに大変そうな450段の石段頑張りましたね^^
    キノコを食べてマリオのようにパワーアップしたら
    ワンジャンプで上れたかもですが…
    食べなくて正解でした(笑)
    境内からの”安土町”のパノラマ
    素晴らしいですね(*'▽')
    近江編、続きが楽しみです♪
    2022年07月24日 22:35
  • yamatonosuke

    ≫ぼんさん

    昔はすぐ近くまで琵琶湖だったみたいですが、
    もしかしたら信長も見た風景かもしれませんね(^^♪
    2022年07月24日 23:49
  • yamatonosuke

    ≫kuwachan さん

    約450段の石段めちゃキツかったです・・・
    境内に到着した達成感は半端なし(^-^;
    でも次は裏の参拝道から上ります(笑)
    2022年07月24日 23:51
  • yamatonosuke

    ≫marimo さん

    もしかしたら石垣の上に夜な夜な信長が立ってるかも(笑)
    この辺りだと彦根城ですが現存天守はもはや世界遺産☆
    2022年07月24日 23:52
  • yamatonosuke

    ≫英ちゃん さん

    はい、普通の階段ではないのでもはや登山です(^-^;
    焼失前はもしかしたら山門あったのかも~
    大仏さんが居たら撮影は欠かせません(笑)
    2022年07月24日 23:53
  • yamatonosuke

    ≫Boss365 さん

    車でなく下から歩いている人も見かけましたのでまさに修行!
    雨が降ったら滑りそうな石段でしたよ~
    立て札に励まされなんとか登壇(^-^;
    久しぶりの運動のこの日はぐっすりでした(笑)
    焼失後の御本尊はなかなかの個性派☆
    思わず「デカッ!」と呟いてしまいました(≧◇≦)
    人魚伝説はちょっとファンタジーで気になりますね。
    観音正寺境内は気持ちの良い風が通り抜け、
    眼下には素晴らしい長閑な風景が広がってました♪
    閉館に間に合いませんでしたが近くに金色の城の上だけ復元した施設もあるそうです(^^♪
    2022年07月24日 23:54
  • yamatonosuke

    ≫sana さん

    この「金剛ダブルス」に敵う相手はいないでしょう(≧◇≦)
    2022年07月24日 23:55
  • yamatonosuke

    ≫ちぃ さん

    さらなる猛者は車でなく下から歩いてました(^-^;
    もちろんそちらも同年代らしき参拝者です(笑)
    同年代だけでなく明らかに先輩らしき人のも譲ったのはここだけの話・・・
    登壇後はちょっと子鹿時代を思い出しました(爆)
    金剛ダブルスの足を見ていただければ分かりますが、
    約450段の石段なんてダッシュで登りそうなたくましさ~
    そして観音像は今までにないインパクトがありますね☆
    千手で全てを受け止めるような懐の深さを感じました(^^♪
    きっと見えませんが手がみょーんと伸びてハグされていたかもしれませんね(笑)
    そして法隆寺に人魚の所属物があったとは!
    やはりこの観音正寺との繋がりでしょうか~
    閉館して行けなかったですが近くに金色の城を再現した施設もあるそうですよ(^^♪
    次回は猫がいっぱい出ますのでお楽しみに☆
    2022年07月24日 23:56
  • yamatonosuke

    ≫tai-yama さん

    あきらめた頃に縁はやって来る!
    人魚は刺身にせず生簀で飼いたいです(笑)
    2022年07月24日 23:57
  • yamatonosuke

    ≫溺愛猫的女人 さん

    もし安土城が現存してたら金閣寺と並ぶ観光名所になったでしょう☆
    そして新幹線の安土駅も出来てたはず(笑)
    2022年07月24日 23:58
  • yamatonosuke

    ≫藤並 香衣 さん

    ちゃんと登っているかどこかで見てたかもしれませんね(^-^;
    でも下から歩いて登る猛者もいた・・・
    白檀の観音像は千手がとても広くインパクトありましたよ☆
    焼失と聞いて戦国時代かと思ったら意外と最近~
    今は木がいっぱいの普通の山ですが、
    安土城があった山は兵が集っているのが目に浮かびます♪
    2022年07月24日 23:58
  • yamatonosuke

    ≫mau さん

    良き同僚さんをお持ちのようで羨ましいです(笑)
    デッカい駐車場に思わず笑っちゃいました(≧◇≦)
    2022年07月24日 23:59
  • yamatonosuke

    ≫あおたけ さん

    はい、もう少し涼しくなってからお参りしたかったです(^-^;
    立て札はカウントダウンにもなってますので勇気をもらいつつ、
    キノコの誘惑?にも負けず無事登りきることができました☆
    本堂や本尊の焼失は非常に残念ですが、
    再建され未来永劫信仰は続いていくことでしょう( ˘ω˘ )ナムー
    石段を登っているときから新幹線が通過する音が聞こえ、
    境内からは水田を疾走する列車も見ることができました(^^♪
    ドクターイエローだったら待ち受けにして御守りにしてたでしょう(笑)
    信長だったら金色の新幹線を走らせていたかも(≧◇≦)
    2022年07月25日 00:00
  • yamatonosuke

    ≫ぼんぼちぼちぼち さん

    チョコレートのきのこの山みたいなキノコですね(笑)
    バターで焼いたら美味しそうですがイチかバチかです(^-^;
    2022年07月25日 00:00
  • yamatonosuke

    ≫raomelon さん

    こんな過酷な札所だったとは想定外でした(^-^;
    キノコを食べたらその可能性もありましたが、
    幻覚症状に陥る可能性もありますので止めておきましょう・・・
    でも炭と七輪があったら食べてたかも(笑)
    安土町のパノラマは頑張って登った者だけが見れる景色です☆
    次は猫でその次は牛ですよ~
    2022年07月25日 00:01