生駒山を御神体とする『往馬大社』(いこまたいしゃ)ですが、
毎年十月の体育の日前日には”火祭り”が執り行われるということで、
近鉄一分(いちぶ)駅から生駒山を見ながら徒歩10分ほどで到着です![[ぴかぴか(新しい)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/150.gif)
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一分から10分( ̄▽ ̄)
けっして全国区ではなく関西でもご存知のかたは少ないと思いますが、
奈良県の無形民族文化財に指定されている”火祭り”は伝統行事でございます。
しばし火まで時間があるのでまずは本殿へのお参りから![[るんるん]](https://blog.seesaa.jp/images_e/146.gif)
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この上か・・・(;一_一)
どうやら本殿はこの石段を上がったところにある模様で、
右手にチラッと見える手水で身を清めていざ登段![[ダッシュ(走り出すさま)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/164.gif)
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なぜ『往馬大社』の名前が現在の生駒市に適用されなかったのは不明ですが、
御神体(生駒山)にいる馬という意味ではどちらも同じかもしれません。
神聖な空気(ΦωΦ)
すすきの穂を乾燥させて作った松明(御串)を持つ人などに囲まれ、
まさに”渡御祝詞奉上”が執り行われている最中で拝殿には近寄れない雰囲気。
しばし皆さんの邪魔にならないように静かに遠巻きから拝見します。
神輿も奉上されていた模様で四基が順番に取り出されます。
このあと神輿は男たちにより境内を下って(石段ではない)行きますが、
まだお参りしてなかったので人がめっきり少なくなった拝殿へ![[ぴかぴか(新しい)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/150.gif)
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無病息災( ˘ω˘ )
この数週間で奈良もめっきり秋らしさを発揮してきて、
油断すると風邪をひきそうな勢いなので体調管理には十分気をつけたいところ。
皆様におかれましても寝冷えなどないようご注意くださいね![[るんるん]](https://blog.seesaa.jp/images_e/146.gif)
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現在の本殿の”ご祭神”は七柱で、
・伊古麻都比古神(いこまつひこのかみ)・・・産土大神
・伊古麻都比賣神(いこまつひめのかみ)・・・産土大神
・気長足比賣尊 (おきながたらしひめのみこと)・・・神功皇后
・足仲津比古尊 (たらしなかつひこのみこと)・・・仲哀天皇
・譽田別尊 (ほんだわけのみこと)・・・応神天皇
・葛城高額姫命 (かつらぎたかぬかひめのみこと)・・・神功皇后の母君
・気長宿称王命 (おきながすくねおうのみこと)・・・神功皇后の父君
もともとは産土神の二座でありましたが鎌倉時代に、
武家の守護神である八幡信仰が興隆し五座の八幡神を合せ祀り現在の七座に。
ちなみに『往馬大社』で最も古い記述は総国風土記で、
458年のこの年を御鎮座と致しますと1500年以上もの歴史があります。
奈良時代から朝廷と関わり祈雨(あまごい)も賜っていたということなので、
これが現代に受け継がれる”火祭り”の由縁になったのかもしれませんね。
ではお祭り気分を戻し、
ワッショイの掛け声の元気な子供たちに続いて石段を降段。
かわいい~(´▽`)
下のほうでは高座を囲むようにぐるりと人で埋め尽くされていますが、
なんとかポジションをキープしたところで”神輿お渡り”が始まります![[ぴかぴか(新しい)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/150.gif)
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鳥居をくぐる瞬間にドドド~と太鼓が連打で打ち鳴らされ、
それに応えるかのように勢い良く走る神輿には周囲の人もおのずと大歓声![[るんるん]](https://blog.seesaa.jp/images_e/146.gif)
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そして伝統行事は南北でお互いに競い合う形で進められ、
まずは”御供上げ”と呼ばれる神輿のお供えを上げる早さ比べから。
落とすなよ~(´▽`)
落とした物は拾ってはダメなので慎重かつスピーディーに!
そんなyamatonosukeの心配を横目に、
おそらくこの本番に向けて日夜努力しているのか落とすことなく無事奉納。
(※勝利は向こう側)
このあと神主による玉串奉納など厳粛な空気の中で執り行われたのち、
続いての南北競争は”大松明”と呼ばれる神事![[ぴかぴか(新しい)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/150.gif)
![[ぴかぴか(新しい)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/150.gif)
がんばれ~(・`д・´)
大松明に1人が登り4本の御串を突き立てその早さを競い合いますが、
この御串がけっこう重いのか上の人は息を切らしてけっこう大変そう![[たらーっ(汗)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/163.gif)
![[たらーっ(汗)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/163.gif)
向こう側は早々に終了してしまいましたが、
こちら側は最初の1本をミスったのかなかなか全部突き立てられず・・・
しかし伝統行事に諦めや交代は許されないのであろう、
途中で大松明から落ちたりしながらも周りの声援に最後の力を振り絞って、
時間は掛かりましたが4本を突き立てること無事完了。
これには周回遅れのランナーがゴールした時のような暖かい拍手が送られます![[るんるん]](https://blog.seesaa.jp/images_e/146.gif)
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そして巫女さんたちによる優雅な舞が粛々と執り行われ、
ちょっとユニークな弁随舞が披露されたあとは、
いよいよ火祭りのメインイベントとなる”火取り”の神事がスタート![[ぴかぴか(新しい)]](https://blog.seesaa.jp/images_e/150.gif)
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高座で点火された燃え盛る松明を火取りの2人が肩にかつぐと、
目の前にある七段の石段を駆け降りる早さを競います。
燃え盛る炎は一気に大きくなり命にかかわるのでこれは両方とも相当早い!
写真が間に合わない(>_<)
更に8本の御串にも火が移され南北へと走り去るわけですが、
この間の時間は数十秒とあっという間にメインの火取り神事は終わり、
その後に神輿が拝殿に還御したところで”火祭り”はこれにて終了でございます。
あれ?もう終わり?と拍子抜けした感はありますが、
これはエンタテイメントではなく神事なのでそういうモノなのだ!
と心で納得して太鼓の音色に送られまた歩いて一分駅まで。
わざわざ他県からお越しいただくほどでもないかも知れませんが、
興味のある方は体育の日の前日に『往馬大社』へぜひどうぞ![[るんるん]](https://blog.seesaa.jp/images_e/146.gif)
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<往馬大社>
ホームページ⇒http://www.ikomataisha.com/
![]() | 価格:1,100円 |

この記事へのコメント
英ちゃん
火祭りは迫力あるね~
まぁ、燃え盛る松明を持ってる人は大変そうだけどね(゚□゚)
caveruna
ぼんさん
johncomeback
由緒正しい古社での神聖な神事は奈良に沢山あるんでしょうねぇ。
ニッキー
迫力あってかっこいいけど、自分は怖くて無理w
チャー
詐欺電話
確かに〜 口調が変わってきますね笑笑 後から思うと笑えます
ちぃ
もちろん往馬神社の存在も知らず・・・本当に関西は奥深い!!
すすきの穂の松明は火の回りが早そうです。
短時間勝負は納得かも、です^^
ma2ma2
生駒山がご神体なのですね。
ぼんぼちぼちぼち
何かコスプレするらとしたら、巫女さんになってみたいでやす。
tai-yama
消火器が用意されているのかも。
Boss365
「大松明」足場の悪い場所での突き立て?
メンタル強くないと出来ない感じです。また、プレッシャーかかりそう。
「火取り」結構危険ですね?観客も危ない感じです!?(=^・ェ・^=)
藤並 香衣
行事のない時はひっそりと静かな神社でした
大松明、確かに重たそうです
ゆきち
「往馬」で「いこま」なんですね!
あおたけ
往馬と書いていこまと読むのですね(・∀・)
七座も祀られているなんて、
歴史深い神聖な大神社の風格を感じます☆
境内で行われる伝統行事の火まつり、
太い大松明に赤々と燃える炎が迫力満点!
駆け降りる方は命がけですが、
写真を撮るほうもこれは大変ですね(^^)
isosi
華やかさはないけど趣のある神事ですね
mau
yamatonosuke
松明を持つ人はエリートなのかもしれませんね。
おそらく子供たちのアイドル!?
yamatonosuke
いっきに燃え上がる炎は迫力ありました♪
yamatonosuke
生駒市の神事として永遠に続いていくことを願います^_^
yamatonosuke
往馬は奈良県民でも読めないと思います(笑)
由緒あるかどうかは別にして歴史ある行事は多いでしょうね^_^
yamatonosuke
松明役は子供たちの憧れのまと(多分)
ですが途中でコケたらおじゃんですね(o_o)
yamatonosuke
前フリが長く火が出るのは一瞬でした(笑)
yamatonosuke
往馬は奈良県民でも読み方も場所も知らない人が多いのでご心配なく♪
松明はほんと一瞬で大きな炎となり迫力ありました(o_o)
yamatonosuke
御神体と思うといつも見ている生駒山もどこか神々しいです^_^
yamatonosuke
舞を披露する巫女さんはとてもお綺麗でしたよ^_^
yamatonosuke
たしか消防の人も警察の人もいっぱいいたと思います。
危険と言われるかもしれませんが残してほしい^_^
yamatonosuke
そうなんです〜
大松明は足場が不安でずり落ちるのを必死でこらえてました。
火はけっこう間近にきてマジか(笑)
yamatonosuke
生駒線だし駅から離れているので普段はあまり行かないですね(笑)
yamatonosuke
ぜひ来年は火祭りへどうぞ♪
yamatonosuke
火のついた松明を持って猛ダッシュ!
これにはちょっと焦っでシャッターのタイミングが遅れてしまいました(o_o)
普段はあまり人がいないので社はまた違う雰囲気でしょうね♪
yamatonosuke
今までに事故があったかどうかは不明ですが後世に伝えてほしいです^_^
yamatonosuke
全体的な感想としては村のお祭りみたいにちょっとユルい感じでした♪
池尻弘孝
僕は兵庫の姫路在住です。
近年神社やお寺に興味を持ち出し
時間が出来た際に立寄ったりしだしました。
往馬大社は記事を見させて頂き
初めて知りましたが、
何か楽しそうな場所ですね(•‿•)
写真の撮り方が凄くうまいので
雰囲気が伝わってきました。
それに火祭りも実際に見てみたいと
思わされます(^^)
yamatonosuke
厳かな雰囲気と松明の迫力が少しでも伝われば嬉しいです。
写真はアングルとピントを大事にしていますがまだまだ修行が足りないようで・・・
ぜひ来年は往馬大社の”火祭り”をご覧になってはいかがでしょうか♪